ある先輩経営者の夢

ある先輩経営者の夢

先日、海外に住んでいる人生の先輩と久しぶりにオンラインで話をしました。先輩の会社は工業製品の製造メーカーです。

年始のご挨拶にメールを先輩に送りました。合わせて私が一般社団法人をスタートした旨を伝えました。

すると先輩から「自分も事業に目途がついたら、社会貢献活動がしたいので、東さんがどの様な活動をしているのか教えてほしい。」と返信を頂きました。

先輩は「企業は企業価値を上げ続けることだけが目的でいいのだろうか?」と疑問を持っているようです。先輩の言葉を借りると「一般企業とNPOとのHalf NPOのような組織があってもいいのではないか?」と考えていたようです。そんなタイミングに私が先輩のいう“HalfNPO”を始めると知って、とても喜んでくれました。

この“Half NPO”こそ、ソーシャルビジネスです。

グラミン銀行創設者でノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス博士が、社会問題を解決するビジネスをソーシャルビジネスと名付けました。

先輩は「生活が困難な子供たちに対して教育を提供したい」と言いました。また先輩は「文部科学省が指導する教育内容ではなく、世界に通用する人材を育てるプログラムを提供したい。そして自分が育った大阪から日本の教育を変える取り組みを発信したい。」と熱い想いを語ってくれました。

近年、世界における日本の経済的地位は小さくなる一方です。日本がバブル経済に浮かれていた当時、日本の株式時価総額は世界シェアの40%を占めていました。2021年には5%まで下がっています(出典:日本経済新聞)。

将来、世界で活躍している日本の企業経営者が、実は先輩が始めたプログラム受講生だとしたら、なんと素晴らしいことでしょう。

先輩は2代目です。先輩は「創業者である父親が作ったモノづくりに対する想いを非営利団体という形にして、日本の未来を作る子供たちに伝えていきたい」といいます。

私は財団法人と社団法人について説明し、その中でも一般法人及び公益法人、一般法人の中でも非営利徹底型等があることを説明しました。先輩は「いずれの形態にしても非営利活動団体を作る際は、東さんも入ってほしい。」と有り難いお言葉を頂きました。

私の勲章は多くの非営利団体の設立に関与できることです。私の社会的使命は、困っている所にお金を循環するお手伝いをすることです。

先輩は来年、海外での株式上場に向けて勢いを加速しています。その後に社会貢献活動を本格的に出来ることを楽しみにしています。

もっと話をしたかったですが、予定時間の1時間はあっという間にやってきました。

次回会うのは先輩が日本に帰国する夏ぐらいかと思っています。次回会うときにはどの様な話を聞けるのか楽しみです。その前に私も先輩が取り組みたいと考えている教育プログラムを提供できる団体や企業を探しておきます。

上場は最終目標ではなくスタート地点である、とよくいわれます。

同時に先輩にとっての社会貢献活動は、ビジネス以外の「いろどりある人生」のスタート地点であるといえるでしょう。

Trusted By

ムハマド・ユヌス様

グラミン銀行創設者
ノーベル平和賞受賞者

公益財団法人 千本財団

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般財団法人 
こどもたちと共に歩む会

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般社団法人 
明日へのチカラ

ロート製薬創業家  
山田安廣様

一般財団法人
チャイルドライフサポートとくしま

大塚製薬創業家  
大塚芳紘様

公益財団法人 
木口福祉財団

ワールド創業家  
木口由美様

一般財団法人 
本願寺文化興隆財団

親鸞25代目、
平成上皇の従兄弟いとこ 
本願寺法主 大谷暢順様

NPO法人 
SK Dream Japan

オートバックス創業家  
住野和子様

公益財団法人 
東京コミュニティー財団

東 信吾
Azuma Shingo

一般社団法人ソーシャルビジネスバンク
代表理事

 

【経歴】
1974年生まれ
大阪大学経済学部卒、大和銀行(現りそな銀行)、シティバンク、日本不動産研究所、UBS、クレディ・スイス(西日本地域の営業責任者)

社会活動家/プライベートバンカー/不動産鑑定士

大学生の頃よりプライベートバンカーを志向する。
UBSアジアパシフィック地域において7年連続「ドラゴンクラブ」を受賞(日本人初)。
2015年、世界のトップバンカーの一人として「UBSサークルオブエクセレンス」を受賞
(唯一の日本人プライベートバンカー)。

2008年よりNPOのスタッフとして、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアにおける社会貢献活動に参画。

2012年よりバングラデシュにて、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士と自動車整備士養成プロジェクトを運営。

日本アントレプレナー大賞ソーシャルビジネス部門を創設(審査責任者)。
ソーシャルビジネスの普及活動に専念。


2022年より社会に「温かいお金」と「想い」を循環させることを目的に、一般社団法人ソーシャルビジネスバンクをスタート。日本で初めて金融商品仲介業を株式会社でなく、一般社団法人にて運営(組織形態及び定款は非営利徹底型)。


この法人では、

  1. 富裕層や企業オーナーを社会貢献活動の世界に導く
  2. 富裕層や企業の社会貢献活動をお手伝いする
  3. 金融商品仲介業務で得た法人利益から法人税納税後の内部留保の半分以上を、顧客の希望に即した社会貢献活動に充当する
自身は上記3事業を無報酬(ボランティア)で行っている。


(公財)東京コミュニティー財団理事
(公財)千本財団理事
(一社)明日へのチカラ理事 ほか

世界4大会計事務所のひとつであるEYグループの日本法人(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)シニアフェロー

 

東信吾/azumashingo