社会を変えるフルーツグミ⁉️
2023年5月
4月20日に帝国ホテルにて日本アントレプレナー大賞の授賞式が行われた。
5つの部門(今年は3部門)から選ばれた部門受賞者の中から「大賞」が選ばれる。
3人の部門受賞者がステージに並び、アナウンスが流れる。
「日本アントレプレナー大賞はソーシャルビジネス部門の株式会社やまやま、猪原(いのはら)有紀子さんです。おめでとうございます!」
いまから5年前、私は5部門のひとつ、ソーシャルビジネス部門を作らせてもらった。
毎年、私はこの部門に応募する書類を全件見ている。
今年の猪原さんのビジネスプランを見た時、とても分かりやすいシンプルなプランだと印象に残った。
猪原さんは、和歌山の廃棄フルーツからお菓子のグミを作っている。
社会に良いポイントが3つある。
- 市販で販売されているグミは、添加物や砂糖が多く、親は子どもに与えるのに抵抗感がある。
一方、このグミは100%天然のフルーツから作られる。果物は8種類ある。 - 廃棄フルーツを使うため、フードロス対策になる。
農家さんにもお金を払って、廃棄フルーツを購入している。 - 製造工程における単純作業は、障がい者にお願いしている。
現在5か所の障がい者福祉施設と連携している。
ただし、このグミは販売価格が高い。
8グラム400円である。
牛肉換算すると、100グラム5,000円に相当する。
超高級お肉の値段である。
それでも口コミで5万袋が売れている。
(猪原さんは3人の子育てママ)
私は最近では珍しいアナログなビジネスモデルで大賞を取ったことに、ほっこりする。
今後、地域に密着したこのビジネスモデルを維持しながら販路を拡大し、黒字化に至るまでは時間と労力がかかるだろう。
私はこのビジネスをサポートしてくれそうな会社2社を紹介し、販路の拡大やビジネスモデルの改良をお願いした。
私の役割は、社会の課題を解決しようと努力するアントレプレナーと、経営者を繋ぐことである。
資本政策についてアドバイスをしたり、経営者の悩みを聞くことも多い。
社会問題を解決するビジネス(ソーシャルビジネス)が成功することで、社会問題は少しずつ解決に向かう。それを信じて、応援していこう。
無添加こどもグミぃ〜。
https://mutenkagumi.com/
株式会社やまやま
https://nou2c.com/