Yell(エール)

 

いつもながら人前で話すのは苦手である。

先日、第7回日本アントレプレナー大賞の表彰式で、私はプレゼンターとして壇上で受賞者に対して、賞状や記念品を渡し、お祝いの言葉や受賞理由を述べた。

受賞者の表彰は5部門ある。
私はそのうちの1部門であるソーシャルビジネス部門を担当している。

他の4部門は

  • マネジメント部門(日本M&Aセンター)
  • サイエンス部門(堀場製作所)
  • ヘルスケア部門(SBIホールディングス)
  • エンタメ部門(ピーアーク)

である。
壇上では各部門のスポンサー企業の創業者や会長等が挨拶をする。
さすがに百戦錬磨の経営者は話が上手である。

そして私の出番がやってきた。

・・・・・

ここでの悲しい結果には触れないでおこう。

 

今回の受賞者は株式会社CAN EATである。
私と違って、CAN EAT田ケ原社長の受賞の言葉は軽快である。

私は「私の挨拶の分まで穴埋めしてくれて有り難う!」とホッとする。

CAN EATは食べ物アレルギーに困っている人と、アレルギーのある人に食べ物を提供するホテルやレストランを繋ぐサービスである。

同時に調味料のラベルからアレルギー成分を検証するシステムは、多くの飲食店が重宝している。
詳細はCAN EATのプレスリリースをご覧ください。

CAN EATのプレスリリース

 

日本アントレプレナー大賞においてソーシャルビジネス部門の受賞者を選ぶポイントはいくつかある。

たとえば、

  1. 新しい発想で多くの人に社会的インパクトを与えることが出来るか
  2. ビジネスとして持続可能性があるか

が重要である。

しかし、応募段階で持続可能性が実現できている起業家はほとんどいない。

応募者の中には、既にソーシャルビジネスとして実績が出ている会社がある。
社会的なインパクトを与えながら、ビジネスとしても軌道に乗り始めている。

このような企業はすでに多くの支持者を得ていることから、「必ずしもソーシャルビジネス部門賞を通過点にしなくても良いのではないか。」という判断になる場合もある。

私は「出来ればこのコンテストの受賞を契機に羽ばたいてほしい。」と思える企業を推すことにしている。

 

受賞者には継続的に影響力のある経営者を紹介するといったサポートを行っている。

応募者が多数いる中で、ファイナリストに選ばれなかった人であっても、突然こちらから連絡を取らせていただき、何かお役に立てる動きを行うこともある。

そもそも人生とは、ご縁で成り立っている。
ソーシャルビジネス部門に応募してきた人とのご縁は大切にしていきたい。

応募者は今回選ばれなくても、次回も応募してきてほしい。
応募するタイミングが違えば、ビジネスモデルの説得力や実現可能性が見えてくることもある。

 

本年9月はICCサミット(京都)でソーシャルグット・カタパルトの審査員もさせていただく。
会期中は総勢1,000人ほどが参加する。
きっと会場でも多くの人と出会い、新しいご縁が生まれるだろう。

私は多くの起業家にエールを送りながら、彼らを素晴らしい経営者に繋ぐことを生きがいにしている。

そんな私は、ふと考える。

私が立ち上げた一般社団法人ソーシャルビジネスバンク(SBB)は本年1月1日生まれであり、まだ生後4か月である。
多くのエールが必要なのは、実は私なのではないだろうか。

Trusted By

ムハマド・ユヌス様

グラミン銀行創設者
ノーベル平和賞受賞者

公益財団法人 千本財団

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般財団法人 
こどもたちと共に歩む会

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般社団法人 
明日へのチカラ

ロート製薬創業家  
山田安廣様

一般財団法人
チャイルドライフサポートとくしま

大塚製薬創業家  
大塚芳紘様

公益財団法人 
木口福祉財団

ワールド創業家  
木口由美様

一般財団法人 
本願寺文化興隆財団

親鸞25代目、
平成上皇の従兄弟いとこ 
本願寺法主 大谷暢順様

NPO法人 
SK Dream Japan

オートバックス創業家  
住野和子様

公益財団法人 
東京コミュニティー財団

東 信吾
Azuma Shingo

一般社団法人ソーシャルビジネスバンク
代表理事

 

【経歴】
1974年生まれ
大阪大学経済学部卒、大和銀行(現りそな銀行)、シティバンク、日本不動産研究所、UBS、クレディ・スイス(西日本地域の営業責任者)

社会活動家/プライベートバンカー/不動産鑑定士

大学生の頃よりプライベートバンカーを志向する。
UBSアジアパシフィック地域において7年連続「ドラゴンクラブ」を受賞(日本人初)。
2015年、世界のトップバンカーの一人として「UBSサークルオブエクセレンス」を受賞
(唯一の日本人プライベートバンカー)。

2008年よりNPOのスタッフとして、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアにおける社会貢献活動に参画。

2012年よりバングラデシュにて、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士と自動車整備士養成プロジェクトを運営。

日本アントレプレナー大賞ソーシャルビジネス部門を創設(審査責任者)。
ソーシャルビジネスの普及活動に専念。


2022年より社会に「温かいお金」と「想い」を循環させることを目的に、一般社団法人ソーシャルビジネスバンクをスタート。日本で初めて金融商品仲介業を株式会社でなく、一般社団法人にて運営(組織形態及び定款は非営利徹底型)。


この法人では、

  1. 富裕層や企業オーナーを社会貢献活動の世界に導く
  2. 富裕層や企業の社会貢献活動をお手伝いする
  3. 金融商品仲介業務で得た法人利益から法人税納税後の内部留保の半分以上を、顧客の希望に即した社会貢献活動に充当する
自身は上記3事業を無報酬(ボランティア)で行っている。


(公財)東京コミュニティー財団理事
(公財)千本財団理事
(一社)明日へのチカラ理事 ほか

世界4大会計事務所のひとつであるEYグループの日本法人(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)シニアフェロー

 

東信吾/azumashingo