財団や社団を作らずに自身の社会貢献活動を創造する Vol.1

財団や社団を作らずに自身の社会貢献活動を創造する

 

自分の想いを実現するために寄付活動を行う富裕層や企業が増えてきました。
富裕層や企業は、社団法人や財団法人という器をつくり、長く社会貢献活動をしようと考えます。

そこで問題となるのは、周りに寄付活動に関する専門家がいないことや運営にあたり人件費・維持費等のコストがかかるというものです。

  • どのように財団法人や社団法人を作ればいいのか?
  • どのように永続的に運営すればいいのか?
  • どの団体に助成したらいいのか?
  • 奨学金の支給にあたりどのように学生を選定したら良いのか?

・・・と悩みます。
結果として、なかなか実現に向けて前に進むことができません。

そんな時に便利なツールを提供しているのが、公益財団法人公益推進協会です。

ここではマイ基金という制度が有用です。
自分で好きな基金名を付けることができます。

・・・

例えば、私が500万円で「ソーシャルビジネスバンク基金」を作ったとしましょう。
私はこの基金を以下のように使いたいとお願いします。

  1. 場所:北海道
  2. 対象施設:障がい者の福祉作業所
  3. 助成対象:障がい者が使う機材や備品の購入代金
  4. 上限金額:1施設につき最大50万円

公益推進協会は、北海道の障がい者福祉作業所から応募を募ります。
公益推進協会の選考委員が書類審査を経て、選考することになります。

各福祉作業所がどのように資金を使ったかについては、公益推進協会は私に報告をしてくれます。
実際に私が福祉作業所の人たちと会って話をする機会も用意してくれます。

ここまでのサポートをしてもらって、私が公益推進協会に支払う費用は基金金額の7%~10%です。
自分で社団法人や財団法人を設立して運営することに比べると、とても簡便です。

 

ここでポイントとなるのは、公益推進協会は公益財団法人なので、資金を拠出した際に税制メリットが受けられるということです。

上記の事例は、障がい者の福祉作業所に対する助成活動ですが、マイ基金を作りたい人は自身の関心が高い活動を決めることができます。

例えば、子どもへの医療及び食糧支援、家庭の事情で進学ができない学生に向けての奨学金の支給、動物愛護など、なんでも大丈夫です。

 

私は長くプライベートバンカーとして、富裕層の寄付活動をサポートしてきました。
社会貢献活動を始める富裕層であっても、多くの人が気づいていないことがあります。

それは自分が満足できる寄付活動を実現するためには、失敗したり遠回りしたりする時間が必要だということです。試行錯誤をしながら、自分の想いを形づくっていきます。

自分の想いがすぐに実現できないという理由で、社会貢献活動をやめてしまう人もいます。とても勿体ないことです。

多くの人が自分にあった社会貢献活動を見つけ、人生を豊かに過ごしてもらいたいと思っています。

 

これまでは富裕層が自身の想いを後世に伝えるために、財団法人や社団法人を設立することが一般的でした。

理事や評議員を集めて設立し、自己資金を法人に拠出してから、運営が始まります。
長い道のりがスタートします。

もちろんマイ基金にも一長一短はあります。
しかし自分で法人を設立することに比べて、マイ基金はとても簡便にスタートできると同時に、専門家の意見やNPOの声を聞きながら自身の知見を広げていけるというメリットがあります。

私が一般社団法人ソーシャルビジネスバンクを立ち上げた動機は、“温かいお金を社会に循環させたい”というものです。

富裕層や企業にとって、気軽に寄付ができる制度を社会に周知させることは、私の社会的使命の一つと言えます。

 

関連 : 財団や社団を作らずに自身の社会貢献活動を創造する Vol.2(タクト奨学金)

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ムハマド・ユヌス様

グラミン銀行創設者
ノーベル平和賞受賞者

公益財団法人 千本財団

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般財団法人 
こどもたちと共に歩む会

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般社団法人 
明日へのチカラ

ロート製薬創業家  
山田安廣様

一般財団法人
チャイルドライフサポートとくしま

大塚製薬創業家  
大塚芳紘様

公益財団法人 
木口福祉財団

ワールド創業家  
木口由美様

一般財団法人 
本願寺文化興隆財団

親鸞25代目、
平成上皇の従兄弟いとこ 
本願寺法主 大谷暢順様

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SK Dream Japan

オートバックス創業家  
住野和子様

公益財団法人 
東京コミュニティー財団

東 信吾
Azuma Shingo

一般社団法人ソーシャルビジネスバンク
代表理事

 

【経歴】
1974年生まれ
大阪大学経済学部卒、大和銀行(現りそな銀行)、シティバンク、日本不動産研究所、UBS、クレディ・スイス(西日本地域の営業責任者)

社会活動家/プライベートバンカー/不動産鑑定士

大学生の頃よりプライベートバンカーを志向する。
UBSアジアパシフィック地域において7年連続「ドラゴンクラブ」を受賞(日本人初)。
2015年、世界のトップバンカーの一人として「UBSサークルオブエクセレンス」を受賞
(唯一の日本人プライベートバンカー)。

2008年よりNPOのスタッフとして、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアにおける社会貢献活動に参画。

2012年よりバングラデシュにて、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士と自動車整備士養成プロジェクトを運営。

日本アントレプレナー大賞ソーシャルビジネス部門を創設(審査責任者)。
ソーシャルビジネスの普及活動に専念。


2022年より社会に「温かいお金」と「想い」を循環させることを目的に、一般社団法人ソーシャルビジネスバンクをスタート。日本で初めて金融商品仲介業を株式会社でなく、一般社団法人にて運営(組織形態及び定款は非営利徹底型)。


この法人では、

  1. 富裕層や企業オーナーを社会貢献活動の世界に導く
  2. 富裕層や企業の社会貢献活動をお手伝いする
  3. 金融商品仲介業務で得た法人利益から法人税納税後の内部留保の半分以上を、顧客の希望に即した社会貢献活動に充当する
自身は上記3事業を無報酬(ボランティア)で行っている。


(公財)東京コミュニティー財団理事
(公財)千本財団理事
(一社)明日へのチカラ理事 ほか

世界4大会計事務所のひとつであるEYグループの日本法人(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)シニアフェロー

 

東信吾/azumashingo