地域で取り組むひとり親への支援活動
2024年10月
楽天証券の金融商品仲介業者である一般社団法人ソーシャルビジネスバンク(SBB)は、社会貢献活動をするための器である。
お客様にSBB(楽天証券)でお取引いただいたときの売買手数料を売上として、経費・法人税を引いた残りが内部留保となる。内部留保の半分以上を、お客様の関心の高いNPOに寄付をしている。社会還元に回す金額を大きくするために、私自身は給与をもらっていない。そんな活動を楽しんでいる。
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今回、四国在住のお客様から頂いた債券売買手数料の還元についてお話をしたい。
SBBはお客様の地元で社会課題に向き合う「ひとり親パートナーズ」を選定した。お客様から頂いた債券売買手数料を原資に、SBBはひとり親パートナーズに約50万円を寄付した。
ひとり親パートナーズはその名のとおり、ひとり親を支援している団体である。ひとり親に対して、相談会や食料配布、生活支援などの寄り添った支援活動を行っている。この団体はひとり親に対する支援として、親向けに4つの講座(コミュニケーション、進級進学、暮らしを見直す、家計を見直す)の開催を自治体に提案し、補助事業として採択された。
但し、ここで問題がある。ひとり親向けの講座の場合、一緒に連れてきた子どもたちを預かってもらう場所がないと、親たちは落ち着いて講義を受けることができない。
そこで地元の高松大学発達科学部・高松短期大学保育学科と連携し、親向けの講座と同じ時間に、学生たちが子どもたち向けの講座を開催してくれた。教育職・保育職をめざす学生にとっても、子どもたちとの関りは貴重な学びとなる。この大学の学長は地域を思いやる温かい人であり、この取り組みを快く承諾してくれた。
ある日曜日、高松大学・高松短期大学で第一回目のコミュニケーション講座が開催された。20名ほどのひとり親が参加した。彼女たちは講師の話を熱心に聞いて、グループワークを楽しんでいた。当日、私も参加し、親向けの講座を後席で聞いたり、子どもたちが学生と手作り楽器を作って演奏したりする様子を眺めていた。
SBBからの寄付金で、ひとり親へのお土産(家庭用品や食材)、学生たちのお弁当、子どもたちの楽器の材料費、NPOスタッフの給与などを賄った。
一般的に行政の助成金は資金使途に融通が利かない。そこでSBBが自由に使える資金を提供することで、ひとり親パートナーズは、積極的に地域を巻き込んだアクションが取れるようになり、最終的に地元の大学との連携まで進展した。
この講座を通じて、ひとり親たちは新しい知り合いが増えたようである。困った時に相談できる相手がいれば安心である。地元の自治体、NPO、大学が連携して、社会問題を少しでも解消しようと取り組んでいる。
SBBのお客様も地元に還元したいとの想いで、SBB(楽天証券)で外国債券を購入してくれた。証券会社で外国債券を購入する際、同じ売買手数料を払うのであれば、それを原資に社会還元に使ってもらえるSBB(楽天証券)で購入した方が良いとのことである。
いつも思う。支援に関わる人たちを手伝っている私が、一番の幸せを感じている。