眼鏡を届けたい想い×想い
2023年9月
人生の先輩は、家庭の財政事情のために、眼鏡を買ってもらえない子どもたちがいることを知った。
一部の子どもは、親に経済的負担をさせたくないと思って「眼鏡がほしい。」と言うことができない。
結果として、学校に行っても黒板が見えないという。
子どもは大人と違い、成長してサイズや度数が合わなくなったり、遊んでいる時に眼鏡を壊したりすることがある。子どもは、大人よりも新しい眼鏡を必要とするタイミングが多い。
ある日、人生の先輩と私は一緒に食事をしていた。
先輩は「眼鏡が買えない子どもに何かサポートしたい。」と言った。
ふと私は、クレディスイス勤務時代の同僚(友人)が大手眼鏡店に勤務していることを思い出した。
私は友人に連絡をした。
私「人生の先輩が、眼鏡を買えない家庭のサポートをしたいと言っています。何かお手伝いしてもらえますか?」
友人「うちの会長は、社会貢献活動に関心が高いので、一度話をしてみます。」
この会社は、日本で大きな災害があると現地に駆けつけて、緊急支援活動として、眼鏡を必要とする人への無償提供を行っている。一日でも早く、普段通りの生活に戻ってほしいとの想いからである。
また、お客様が不要となったメガネを譲り受け、クリーニングや調整をした後、スリランカで眼鏡を必要としている人に累計5万4,000本以上を寄贈してきた。
数日後、大手眼鏡店の会長、人生の先輩、友人と私の4人でZOOMミーティングを行った。
紳士的な会長は「何ができるか考えたい。」と快く承諾してくれた。
そして生まれたのが、「2023年度、子どもたちのメガネ購入支援プログラム」である。
徳島の子ども支援団体がメガネを必要としている家庭の要請にこたえ、人生の先輩が運営する財団と大手眼鏡店から購入資金のサポートを受けることができる。
7月からスタートしたこのプログラムの支援を受けて、眼鏡を購入した家庭は、現在10世帯ほどある。
子どもたちは、眼鏡を新調してもらって喜んでいる。その様子を見て、親も嬉しい気持ちになる。
親からの感謝の声が寄せられている。
人生の先輩の自発的な「想い」が着火点となり、大手眼鏡店の会長の温かい「想い」が聖火リレーのように、子どもたちに繋がっていく。
社会を良くしたい大人たちは、未来を担う子どもたちが健やかに成長できることを願っている。
【プログラムの概要】
「2023年度 子どもたちのメガネ購入支援プログラム」
~徳島の子ども支援団体と協力し、夢・希望を叶えられる環境をご提供~
メガネのパリミキ (paris-miki.co.jp)