ICCサミットと審査員について

ICCサミット

 

前向きな人が集まる空間は素晴らしい。

京都でICCサミットが3日間開催された。参加人数は1,000人以上である。
参加者の多くはベンチャー企業やベンチャーキャピタル(VC)、上場した勢いのある会社、NPO、財団等と多彩である。イベントを貫く一貫した理念は「ともに学び、ともに産業を創る」Industry Co-Creationであり、会場では多くのインスピレーションが掛け合わされている。

最終日、私はソーシャルグッドな企業や団体のプレゼン大会であるソーシャルグッドカタパルトの審査員として参加した。審査員の顔ぶれは素晴らしく、自分が同じ立場で参加していることに違和感を感じる。

スピーカー12名は各自7分間で「自分はこのようにして社会を変えたい!」とプレゼンをする。
私はプレゼンを聞きながら、多様な社会問題に直面し、時に驚き、時に涙腺が緩む。

今回の優勝者は株式会社小高ワーカーズベースの和田社長であった。

和田社長は福島の原発事故の避難指示地区を盛り上げるために、2014年にコワーキングスペース「小高ワーカーズベース」を開業した。当初は、「住民がいないから商売が成り立たないだろう」と反対されていたが、「仕事がないと住民が戻ってこない」という考えのもと自身が音頭を取った。

最初に新しい事に取り組む人は、多くの人と見ている景色が違う。

和田社長は、出来上がった既存の町ではなく、何もない場所(フロンティア)で事業を開拓していくことにやりがいを感じている。その想いに共感した若者が集まり、それぞれが事業を始める。
和田社長が提唱する「地域の100の課題から100の事業を創出する」という理念をぜひ実現してほしいと願っている。

審査員をするといつも緊張する。プレゼンに対するコメントを求められるからである。
プレゼンの間はいつもメモっている。急に意見を求められる時のための準備だ。

私の性格は「人が好き、性善説、楽観的」であるが、人前で話すのが昔から苦手である。

多くの人は自分の意見を上手に話す。
私は大勢の前で意見を求められると、頭が真っ白になる。
そして気の利いたことが言えない。後で悔しい想いをする。

過去の自分を考えると、大勢の人の前で話をする仕事でなかったことは幸運である。
無理せずこのままのスタンスでいこう。

今月はあと2回、関西で開催されるベンチャー企業のプレゼン会に参加する予定である。
なぜか審査員として誘われる。みんな私が暇なのをよく知っている。

プレゼンを見ると「みんな若いのに立派だな~。自分には出来ません。」という言葉がいつも最初に出てくる。しかし、こんなコメントだけでは乗り切れない。

次回も必死にメモを取り続けなければならない。
その都度「もう今回で審査員はやめておこう。」と心の中で誓うのである。

Trusted By

ムハマド・ユヌス様

グラミン銀行創設者
ノーベル平和賞受賞者

公益財団法人 千本財団

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般財団法人 
こどもたちと共に歩む会

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般社団法人 
明日へのチカラ

ロート製薬創業家  
山田安廣様

一般財団法人
チャイルドライフサポートとくしま

大塚製薬創業家  
大塚芳紘様

公益財団法人 
木口福祉財団

ワールド創業家  
木口由美様

一般財団法人 
本願寺文化興隆財団

親鸞25代目、
平成上皇の従兄弟いとこ 
本願寺法主 大谷暢順様

NPO法人 
SK Dream Japan

オートバックス創業家  
住野和子様

公益財団法人 
東京コミュニティー財団

東 信吾
Azuma Shingo

一般社団法人ソーシャルビジネスバンク
代表理事

 

【経歴】
1974年生まれ
大阪大学経済学部卒、大和銀行(現りそな銀行)、シティバンク、日本不動産研究所、UBS、クレディ・スイス(西日本地域の営業責任者)

社会活動家/プライベートバンカー/不動産鑑定士

大学生の頃よりプライベートバンカーを志向する。
UBSアジアパシフィック地域において7年連続「ドラゴンクラブ」を受賞(日本人初)。
2015年、世界のトップバンカーの一人として「UBSサークルオブエクセレンス」を受賞
(唯一の日本人プライベートバンカー)。

2008年よりNPOのスタッフとして、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアにおける社会貢献活動に参画。

2012年よりバングラデシュにて、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士と自動車整備士養成プロジェクトを運営。

日本アントレプレナー大賞ソーシャルビジネス部門を創設(審査責任者)。
ソーシャルビジネスの普及活動に専念。


2022年より社会に「温かいお金」と「想い」を循環させることを目的に、一般社団法人ソーシャルビジネスバンクをスタート。日本で初めて金融商品仲介業を株式会社でなく、一般社団法人にて運営(組織形態及び定款は非営利徹底型)。


この法人では、

  1. 富裕層や企業オーナーを社会貢献活動の世界に導く
  2. 富裕層や企業の社会貢献活動をお手伝いする
  3. 金融商品仲介業務で得た法人利益から法人税納税後の内部留保の半分以上を、顧客の希望に即した社会貢献活動に充当する
自身は上記3事業を無報酬(ボランティア)で行っている。


(公財)東京コミュニティー財団理事
(公財)千本財団理事
(一社)明日へのチカラ理事 ほか

世界4大会計事務所のひとつであるEYグループの日本法人(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)シニアフェロー

 

東信吾/azumashingo