社会の役に立ちたい想い

 

富裕層の中には社会を想う気持ちがあっても、「寄付」という行動に踏み出せない人が多い。社会が良くなって欲しいと願いながらも、真摯に活動しているNPOに寄付をすることができない。その理由は人それぞれである。

例えば、

  1. そもそも寄付に関心がない。
  2. どのNPOに寄付をしたら良いか分からない。
  3. NPOは信頼できない。
  4. 一度NPOに寄付したら、次回から寄付のお願いがくるので、断るのが面倒である。
    それなら最初から関わらない方がよい。

など、寄付をしない理由はたくさんある。

私は社会貢献活動をしたいと思っている人に寄付活動を勧めることがある。

寄付金が社会に循環するうえで、私が最も大切にしていることは、寄付者が出したお金がどのように社会の役に立っているかを、寄付者に実感してもらうことである。

NPOの代表者は出来る限り寄付者にお金の使い道やその効果について丁寧に説明するのが良い。ところが世の中のNPOには、寄付者とNPOとの対話を省いて、システム的に寄付を集めようとする団体がある。もちろん効率的に寄付を集めたい気持ちは分かる。

しかし、寄付者は、いずれ物足りない気持ちになり、寄付を辞めてしまう。NPOは社会問題を解決しようと受益者(支援すべき子どもたち、動物、自然など)に愛情をもって対応している。実は寄付者自身もNPOから愛情をもって接してもらいたいと思っている。

こんな話をNPOにすると、「そうなんですね」「新しい視点です」と言われることがある。もちろん寄付者の中には、「何も言わずに寄付をすることが美徳」と考えている人もいる。しかし、多くの寄付者は「寄付したことに感謝してほしい」「寄付をした実感がほしい」と心の中で思っている。

寄付者は「自分のお金が少しでも社会の役に立っている」と実感することで、継続的に支援しようと思うものである。寄付者の実感が増えれば増えるほど、今度は「支援させてもらって有り難う」という感謝の気持ちが湧いてくる。寄付を通して社会のお役に立てることに感謝するのである。

 

私が行う寄付者とNPOの橋渡し役は、時間・労力・信用力が必要となる。この2年間で1億円以上の寄付金をアレンジしてきた。私がなぜ無報酬でそこまで出来るのかと言うと、これが私の社会的な役割だからである。寄付者が笑顔で「社会を良くする活動に参加できて良かった!」と言ってくれることが私への報酬になる。

経営の神様と呼ばれているピーター・F・ドラッカーは、社会貢献活動への参加を推奨している。「現代社会では、もはや直接的な市民性の発揮は不可能である。我々が行えるのは投票し、納税するぐらいである。しかし我々は社会活動への参加によって、社会的な秩序、価値、行動、ビジョンに対して直接的な影響を与えることができる」(出典「すでに起こった未来」)という言葉が、私の心に響く。

最初から大きなことは出来ない。小さな一歩からスタートしたい。

 

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ムハマド・ユヌス様

グラミン銀行創設者
ノーベル平和賞受賞者

公益財団法人 千本財団

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般財団法人 
こどもたちと共に歩む会

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般社団法人 
明日へのチカラ

ロート製薬創業家  
山田安廣様

一般財団法人
チャイルドライフサポートとくしま

大塚製薬創業家  
大塚芳紘様

公益財団法人 
木口福祉財団

ワールド創業家  
木口由美様

一般財団法人 
本願寺文化興隆財団

親鸞25代目、
平成上皇の従兄弟いとこ 
本願寺法主 大谷暢順様

NPO法人 
SK Dream Japan

オートバックス創業家  
住野和子様

公益財団法人 
東京コミュニティー財団

東 信吾
Azuma Shingo

一般社団法人ソーシャルビジネスバンク
代表理事

 

【経歴】
1974年生まれ
大阪大学経済学部卒、大和銀行(現りそな銀行)、シティバンク、日本不動産研究所、UBS、クレディ・スイス(西日本地域の営業責任者)

社会活動家/プライベートバンカー/不動産鑑定士

大学生の頃よりプライベートバンカーを志向する。
UBSアジアパシフィック地域において7年連続「ドラゴンクラブ」を受賞(日本人初)。
2015年、世界のトップバンカーの一人として「UBSサークルオブエクセレンス」を受賞
(唯一の日本人プライベートバンカー)。

2008年よりNPOのスタッフとして、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアにおける社会貢献活動に参画。

2012年よりバングラデシュにて、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士と自動車整備士養成プロジェクトを運営。

日本アントレプレナー大賞ソーシャルビジネス部門を創設(審査責任者)。
ソーシャルビジネスの普及活動に専念。


2022年より社会に「温かいお金」と「想い」を循環させることを目的に、一般社団法人ソーシャルビジネスバンクをスタート。日本で初めて金融商品仲介業を株式会社でなく、一般社団法人にて運営(組織形態及び定款は非営利徹底型)。


この法人では、

  1. 富裕層や企業オーナーを社会貢献活動の世界に導く
  2. 富裕層や企業の社会貢献活動をお手伝いする
  3. 金融商品仲介業務で得た法人利益から法人税納税後の内部留保の半分以上を、顧客の希望に即した社会貢献活動に充当する
自身は上記3事業を無報酬(ボランティア)で行っている。


(公財)東京コミュニティー財団理事
(公財)千本財団理事
(一社)明日へのチカラ理事 ほか

世界4大会計事務所のひとつであるEYグループの日本法人(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)シニアフェロー

 

東信吾/azumashingo