みんなのバス

みんなのバス

1月上旬、人生の先輩を訪問させて頂きました。

人生の先輩は神戸に本社があるカーディーラーの社長です。兵庫県下に50店舗ほど展開しています。先輩のお客様を大切に思う気持ちが企業風土となっています。

お陰で私のお気に入りのMAZDA2(旧名称:デミオ)は、かれこれ4代目となりました。

私はクレディ・スイスに勤務している時代から、バングラデシュでの自動車整備士養成プロジェクトについて先輩に話をしてきました。

私が所属するNPO法人は、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス博士と一緒に自動車整備学校を運営しています。

グラミン銀行からお金を借りている家庭の子息を預かり、日本人技術者から日本式の自動車整備技術を教えることで、彼らが現地で就職し、自活する手伝いを行ってきました。

卒業生を3回ほど現地企業に送り出したところで、コロナが拡大したため、休校となりました。休校中に卒業生や在学生の話を聞くと、彼らは日本で働きたいと言います。

そうであれば、彼らを技能実習生として日本で迎え入れる方向に転換したい。これまでの英語教育を変更し、今後は日本語教育に転換しました。

ムハマド・ユヌス博士も、卒業生が日本で技能実習生として働くことには大賛成だったので、昨年10月の学校再開と同時に学校の運営方針を転換しました。

日本で技能実習生を受け入れるにあたり、志の高い監理団体である公益財団法人国際人材普及振興協会(APSIP)の協力を得ました。私自身もカーディーラー等の受入れ先企業を回って、技能実習生の採用をお願いしています。

人生の先輩は、自社の車を販売するだけでなく「みんなのバス」というコミュニティバスを運営しています。

交通手段がない地域にバスを走らせ、区役所、病院、図書館等を繋ぎます。地域の人にとっては、なんと便利なことでしょう。これを先輩の会社は社会貢献活動の一環で行っています。

また数年前より先輩の会社は外国人を自動車整備士として採用しています。外国人は面談時に「数年働いたら母国に戻り、独立したい!」と、はっきり言います。多くの企業は将来辞めてしまうことが分かっている外国人を採用しないでしょう。

しかし先輩は「それが世界の自動車業界の発展に繋がる。」と言います。私は感銘を受けて「是非とも御社でバングラデシュの若者を採用してほしい。」とお願いしました。先輩は「次回のミーティングでは、人事担当者を呼ぶので、詳しく話を聞きたい。」と言ってくれました。

先輩の会社が運営する「みんなのバス」。
地域の人に愛されるバスになってほしい。

そして先輩はもう一つ別のバスも用意しています。

この会社に採用される外国人は「世界の自動車業界の発展に寄与したい」という先輩の想いを持って母国に戻ります。彼らは母国できっと自分の夢を叶えるでしょう。

先輩の想い、それは多くの外国人の夢を乗せたバスです。
彼らを希望ある未来へと導きます。

Trusted By

ムハマド・ユヌス様

グラミン銀行創設者
ノーベル平和賞受賞者

公益財団法人 千本財団

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般財団法人 
こどもたちと共に歩む会

第二電電(現KDDI)、イーモバイル(現ワイモバイル)創業者、レノバ名誉会長
千本倖生様

第二電電(現KDDI)
イーモバイル(現ワイモバイル)創業者 
レノバ名誉会長  千本倖生様

一般社団法人 
明日へのチカラ

ロート製薬創業家  
山田安廣様

一般財団法人
チャイルドライフサポートとくしま

大塚製薬創業家  
大塚芳紘様

公益財団法人 
木口福祉財団

ワールド創業家  
木口由美様

一般財団法人 
本願寺文化興隆財団

親鸞25代目、
平成上皇の従兄弟いとこ 
本願寺法主 大谷暢順様

NPO法人 
SK Dream Japan

オートバックス創業家  
住野和子様

公益財団法人 
東京コミュニティー財団

東 信吾
Azuma Shingo

一般社団法人ソーシャルビジネスバンク
代表理事

 

【経歴】
1974年生まれ
大阪大学経済学部卒、大和銀行(現りそな銀行)、シティバンク、日本不動産研究所、UBS、クレディ・スイス(西日本地域の営業責任者)

社会活動家/プライベートバンカー/不動産鑑定士

大学生の頃よりプライベートバンカーを志向する。
UBSアジアパシフィック地域において7年連続「ドラゴンクラブ」を受賞(日本人初)。
2015年、世界のトップバンカーの一人として「UBSサークルオブエクセレンス」を受賞
(唯一の日本人プライベートバンカー)。

2008年よりNPOのスタッフとして、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアにおける社会貢献活動に参画。

2012年よりバングラデシュにて、グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士と自動車整備士養成プロジェクトを運営。

日本アントレプレナー大賞ソーシャルビジネス部門を創設(審査責任者)。
ソーシャルビジネスの普及活動に専念。


2022年より社会に「温かいお金」と「想い」を循環させることを目的に、一般社団法人ソーシャルビジネスバンクをスタート。日本で初めて金融商品仲介業を株式会社でなく、一般社団法人にて運営(組織形態及び定款は非営利徹底型)。


この法人では、

  1. 富裕層や企業オーナーを社会貢献活動の世界に導く
  2. 富裕層や企業の社会貢献活動をお手伝いする
  3. 金融商品仲介業務で得た法人利益から法人税納税後の内部留保の半分以上を、顧客の希望に即した社会貢献活動に充当する
自身は上記3事業を無報酬(ボランティア)で行っている。


(公財)東京コミュニティー財団理事
(公財)千本財団理事
(一社)明日へのチカラ理事 ほか

世界4大会計事務所のひとつであるEYグループの日本法人(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)シニアフェロー

 

東信吾/azumashingo