早朝のバスで岐阜から帰路へ
2021年12月
気持ちよい思い出を胸に、夜が明け始めた早朝のバスに乗り込みました。昨晩は久しぶりに人生の先輩との食事を楽しみました。
先輩のお仕事は岐阜県を中心に分譲住宅や注文住宅を販売しています。地元の優良企業です。昨今は住宅事業のみならず、多くの経営が困難になった施設の再生を行い、旧態依然とした事業に新しい風を吹き込んでいます。
先輩が再生した温泉施設を案内してもらい、ご家族皆さんとお食事をいただきました。この温泉施設は近郊の日帰りのお客様にゆっくり楽しんでもらう施設です。全国でもトップの評価をもらっています。「こんな山奥なのに」と不思議です。
お料理も美味しく、スタッフの皆さんも親切で、楽しい時間はあっという間に過ぎました。
先輩は「岐阜の山間部は人口が少なく、仕事自体も少ないので、事業の再生を通じて地元の人に仕事を提供したい。仕事をする生き甲斐を与えたい。」と熱く語ってくれました。
埼玉にも新しい温泉施設ができたようです。多くのお客様が訪れているため、岐阜の温泉施設で働いている皆さんは埼玉まで交代でサポートにでかけていました。先輩も裏方として自身で洗濯機を回していたようです。
先輩は埼玉から戻ったスタッフに労いの言葉をかけていました。
岐阜と埼玉の慣れない移動や現地での生活を続けて、きっと大変な思いをしたことでしょう。しかし不謹慎な私は「実は埼玉までサポートに出かける皆さんは、この大変さを楽しんでいるのではないのか?」と思ってしまいました。というもの、皆さんから滲み出てくる空気感は「清々しい」の一言です。
一人の経営者の器によって、従業員の幸せや地域の繁栄がこんなにも良い方向に変わるのか、と実感した1日でした。